ISO取得・運用の目的

ISOでは、業務の規程や手順、そしてこれらを実際に運用するための責任・権限の体系を明確にします。それにより、問題点を発見、品質を改善し維持することで、社会的信頼を獲得。その結果として、事業が発展していくことを目的とします。

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経営改善・事業の発展へ

ISO取得のメリット

1.問題点の発見

客観的な視点が入ることで問題点が発見できます。
ISOには、企業を管理・運営するために必要な事項が定められており、第三者である認証機関の審査員は、要求事項に適合しているか、不適合なのかをチェックします。場合によっては要求事項を満たさない場合もあり不適合となりますが、企業は指摘された不適合について是正を行う必要があります。
このように、企業内で気付くことができなかった問題点を見つけ出し、是正されるによって製品・サービスの品質を改善することができます。

2.品質改善・維持

ISOは一度取得して終わりではなく、認証を維持するために毎年審査を受ける必要があります。そのため製品・サービスの品質を保つ必要があり、品質改善を継続していくことにつながります。同時に、企業内の緊張感も維持することが期待できます。

3.社会的信頼の獲得

ISO認証機関という第三者から認証をうけることで、社会的信頼を得ることが可能。取引先や関連会社などの外部に製品・サービスの品質や責任・権限を認識していただくことができます。

PDCAを回し継続的改善を行っていくことが重要

ISOは取得だけでなく運用することに意味があります。
まず管理する対象(品質、環境、情報セキュリティなど)における問題点をあげ、課題を設定します。次に、課題を解決するための「計画(Plan)」を立て、それを「実施(Do)」します。さらに実施した結果が課題の解決につながったかどうかを検証し、必要に応じて課題を「見直し(Check)」たり、実施方法を変更するなどの「改善(Action)」をして、次の活動につなげていきます。
このように、課題の設定に始まる「計画(Plan)→実施(Do)→見直し(Check)→改善(Action)」という活動のループを、「PDCAサイクル」と呼びます。ISOのマネジメントシステムでは、PDCAサイクルを回すこと、すなわち「継続的改善」を行っていくことが要求事項として定められています。

PDCAサイクル

  1. 目標設定と実施計画
  2. 業務の実施
  3. 業務のチェック・データ分析
  4. 管理者へ報告・改善処理

ISO取得・運用は社会的信頼を得ると同時に、業務管理のための有効なツールです。ぜひ、企業の企業価値を高めるツールとして、ISO取得・運用をご検討ください。